逆さで穴の中に
ベニハゼ属の一種 （ハゼ科）
Trimma

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（2009.7.17：中通島・道土井湾：水深３m）

★分布：不明　　★大きさ ：２・５センチ

岩穴の天井に逆さにくっついている、小さなハゼです。
現地のダイビングガイドから、穴の中にいるハゼがいるということは聞い
ていたのですが、見つけたのは今回が初めてです。
ビビッドな朱色が目立つ美しい体色です。拡大して見ると、一様に赤っぽ
いのではなく、赤い斑紋が体表を覆っていることがわかります。ちなみに
上の写真は、天井から離れて浮いている状態です。



ハゼは腹びれが吸盤になっているものがよくいますので、この仲間もそれ
で天井にくっついているのでしょうか。
観察していると、時々ふっと天井を離れてホバリングし、ピュッと前に出て
からまた天井に戻ります。



そのまま見ていると、その動きを何度も繰り返しました。明らかに何かを
食べているようで、おそらく水中を浮遊しているプランクトンを狙っている
のでしょう。



ベニハゼの仲間は似たような姿の種類が多く知られていて、手元の図鑑
でははっきりとした種類がわかりませんでした。チャンスがあれば、専門
家に写真を見てもらおうかと思っているところです。
(11.2.27記）

参考文献　「日本のハゼ」平凡社
　　　　　　　「ハゼ ガイドブック」ＴＢＳブリタニカ
　

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