春の新月・満月に産卵
ヒガンフグ 彼岸河豚(フグ科)
Takifugu pardalis
(2007.1.26:上五島・滝ヶ原:水深12m)
★分布:北海道以南の日本、東シナ海、黄海 ★大きさ:25センチ
彼岸の頃によくとれることが名の由来だというフグ。砂地に寝そべってい
るのをよく見ます。大小の黒い点がたくさんあるのが特徴です。肉は無毒
のようですが、皮膚や内蔵・卵巣などに強い毒があるので注意しましょう。
まあ、普通の人は食べないでしょうけどね。
(2009.7.16:中通島・道土井湾:水深17m)
五島では、唐揚げなどにされるフグがいます。上五島の料理屋で種類を
聞いたら「わからない」とのことだったので、いまだ正体はわかりませんが、
少なくともヒガンフグではない、ということです。
全体としては地味ですが、眼は赤く輝いています。
ヒガンフグの繁殖期は春。新月と満月の直後、岸近くの潮だまりや砂浜
で産卵するのだと図鑑にはあります。それ以上のことは書かれていませ
んので夜か昼かもわかりませんが、クサフグのように集団で、半ば上陸
するようにして産卵するのでしょうか。海の生きものには、潮の満ち干に
深い関係を持って生きているものが多いですね。
(11.2.27記)
参考文献 「山渓 ハンディ図鑑 日本の海水魚」 山と渓谷社
「山渓 カラー名鑑 日本の海水魚」 山と渓谷社
「魚と貝の事典」柏書房
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