潮だまりで会いましょう
カエルウオ 蛙魚（イソギンポ科）
Istiblennius enosimae

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(06.5.22：福江島・鐙瀬海岸の潮だまり：水深30センチ）

★分布：兵庫県以南の日本海〜房総半島以南の太平洋〜九州以北ほか
★大きさ ：１２センチ

見たことがない人は、とりあえずどこかの潮だまりに行きましょう。足音を
たてないように、水面に影を落とさないように近づきましょう。そうすれば、
黒っぽくて細長い魚が盛んに何かをつついているのを目にすることができ
るはずです。かなり敏感で、ちょっと音などたてるとさっと岩の下に隠れて
しまいます。でも、じっと動かずに我慢していれば必ず出てきてくれるでし
ょう。10匹以上も出てくることがあります。



カエルウオは潮だまりを代表する魚の一つで、日本の温帯域などに広く
暮らしています。といっても、砂浜の潮だまりにはいません。環境として岩
場がないとダメなようです。大きさは１２センチぐらいにまでなります。



小学生の頃は、たも網ぐらいしか武器がなかったので、素早いカエルウオ
を捕まえることはできませんでした。とにかく敏感なものですから、あっとい
う間に岩の下に入ってしまうわけです。しかし、大人になって潮だまりに入
って写真を撮っていると、だんだんと人間になれてくるのか、いつの間にか
目の前にいたりするのです。敏感な一方で、おおらかな一面もあるのかも
しれません。
(06.11.11記）

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