背びれを立てた姿を見たい
ヤマドリ (ネズッポ科)
Synchiropus lineolatus



                            (2007. 中通島・愛の瀬:水深10m)


★分布:北海道積丹半島〜長崎県、伊豆半島〜土佐湾
★大きさ :9センチ


上の写真は、五島で初めて出会ったヤマドリのオスです。背びれを立て
るとなかなかかっこいいのですが、残念ながらこの時はその姿を披露し
てはくれませんでした。背景が保護色のようになっていてわかりにくいで
すが、大きな胸ビレを扇子のように広げています。



顔にある青い斑点が美しいですね。おちょぼ口も愛嬌があります。

中通島の西側に「愛の瀬」というポイントがあります。山脈のような白っぽ
い岩礁に赤紫のソフトコーラルが点在するという、ちょっと変わった景観
が特徴的な場所なのですが、その岩肌の上で見つけました。別項で紹介
しているコブヌメリなどと同じく、海底すれすれをササッと動いては止まり、
ササッと動いては止まる、という動きを繰り返します。



上の写真は、オスより一回り小さいメスです。やはり、同じポイントの岩の
上にいました。



現在のところ、ひとつのポイントでしか見つけていませんが、きっと五島全
域に広く見られるのではと思っています。
(07.10.3記)

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