(2019.1月末に送られてきた回答書）
<水面下にて＞
2018年10月初め、私たちは五島市沖洋上風力発電計画に対する意見書
を戸田建設ほか、五島市など推進サイドに送りました。
その４ヶ月後になって、ようやく戸田建設から回答が届いたのは前回書いた
通りです。しかし、それまでには、いろいろな水面下の動きがあったのです。
まず２０１８年10月中に、戸田建設側（彼らが雇っている大阪の調査会社
ニュージェックも含めて、そう呼ぶことにします）は急きょ来島し、立島に
行ったようです。まあ、意見書が出るなんて全く予想していなかったはずで
すから、びっくりして飛んでいったのでしょう。
その後１１月８日には、東京で関係者の会合が行われています。出席者は
環境省のアセス関係部局、戸田建設、日本野鳥の会、五島市再エネ推進
室、の計４者です（参加人数は不明です）。何かを決めるという会合ではな
かったそうで、意見交換のようなことが行われたと聞いています。戸田建設
に確認したところでは、もともと環境省が声がけした会合のようです。
その場では、日本野鳥の会から「ぜひ地元で同じような場を作ってほしい」
との意見、そして環境省の担当者からも五島市に対し、「そうした話し合い
の場作りの協力をしてほしい」というような発言があったそうです。
ということで、11月以降、私は戸田建設か五島市再エネ推進室から何か
連絡が来るかな？と思っていました（が、来ませんでした）。
<さかなクンの番組への抗議と、五島市への電話＞
ところで２０１９年１月５日のことですが、ＮＨＫ総合テレビで「潜れ！さかな
クン 世界遺産 長崎・五島の海へ」という番組が放送されました。
取材地は五島・福江島近海ですが、10月のロケ時には台風の影響で海中
の透明度が極めて悪く、正直、「きれいな」映像はなかったです。それでも
島民を含む一般には「面白かった」と絶賛の声が少なくありませんでした。
この番組は魚類学者でタレントでもある「さかなクン」がいろんなところに
潜水するという水中バラエティ番組ですが、今回、福江近海で潜った場所
のひとつが、現在１基ある洋上風力発電機の下だったのです。番組では
洋上風力発電を素晴らしいと絶賛し、それで盛り上げて終わりました。
ところが番組中には間違いがいくつもあって、風力発電に関する部分でも、
視聴者（特に島民）を大きくミスリードしかねないナレーションや内容があり
ました。そこで私はＮＨＫに電話でそれらを指摘したところ、再放送がある
というので、明らかな間違いは修正してもらいました。
その中で、私はＮＨＫ側の取材先のひとつであった五島市の再エネ推進
室に、放送された内容の事実確認のために電話を入れたのです。
私は名乗ってから担当者と話し、それで一通りの用件が済んだところで、
担当者は「カツオドリの件ではお世話になっております…」と一言。
なんだ、私のことは認識していたのか…（笑）ということで、それならばという
ことで、機会を改めて話そうと思っていたことをついでに話しました。私が
まず伝えたのは、下記のようなことです。
