形はオロナミンCによく似ていて、値段は１本３０円でした。普通のビン入りコカ
コーラが50円でしたから、小遣いが残り少ない時など、ちょっと安めにあげたい
時に買いました。
フタである王冠の裏側にはクジが付いていて、当たればもう1本でした。肝心の
味ですが、ペプシコーラに似ている感じだったと記憶しています。コカコーラ社と
もペプシとも何の関係もない国産商品ですが、五島だけのものではありません。
熊本出身の人でベビーコーラを知っている人がいましたので、もしかしたら西日
本か九州中心で流通していたのかもしれません。
その後は福江からも姿を消してしまったのですが、最近は懐かしい商品として
復活生産されているようです。ネットで購入することができるようですが、さすが
にこの時代、1本30円とはいかないようです。
画像は商品紹介ページからお借りしました。
すっかり忘れていたクリームソーダ・スマック
さて、飲み物をもう一つ。それは、ずいぶん長いこと忘れてしまっていたのです
が、「クリームソーダ・スマック」という飲み物がありました。これもビン入りで50円
だったと思います。緑っぽいビンで、フタを開けるとシュワ～っという感じで白い
炭酸の泡がもりもりと吹き上がる飲み物でした。味はいわゆるクリームソーダで
す。
長いこと忘れていたのは、その後やはり姿を消してしまったことと、似たような飲
み物で現在も売っている「スコール」と記憶が混じってしまっていたからでしょう。
これも、ネットで検索したら懐かしモノとして数年前に復活しているようです。
画像は、これもまた商品紹介ページからお借りしましたが、昔のスマックと全く同
じかどうかはわかりません。どうも、緑っぽい以外の詳細を記憶していないのです。
ということで、次は幻の菓子類を紹介？しましょう。
怪獣人気で売れていた「宇宙怪獣ゴリゴン」
今も子どもたちに人気のヒーロー、ウルトラマンシリーズ。私が小学生の頃には、
登場する怪獣をかたどった「怪獣消しゴム（実際に消しゴムだったとは思えませんが
）」が爆発的な人気を呼び、福江でも大流行していました。この怪獣人気にあやか
った商品がいろいろあったのですが、そのうちの一つが、「宇宙怪獣ゴリゴン」とい
うお菓子です。
細長い箱入りで、箱にはゴジラもどきのような怪獣が描かれていました。この菓子
のミソは、おまけとして中に怪獣消しゴムが一つ入っていることでした。当時の男
の子はみんなこぞって集めていましたから、すぐ売り切れる菓子だったのですが、
なんと、私自身は肝心の菓子がどんなものだったか覚えていないのです…。おそ
らく製造者も怪獣で子どもを釣ることが第一で、菓子は適当なものでよいという発
想で、手を抜いていたのではないでしょうか（笑）。ラムネ菓子だったかな…？福江
でだけ売っていたとは思えませんが、全国的なものでもなかったでしょう。ネットで
検索してみると、なんと全く情報がありません。存在したのは確かですが、今となっ
てはまさに幻の菓子となってしまいました。
幻の「キリンカップ」
最後に紹介するのは、当時50円で売っていたカップアイスです。
今は存在しません。もし、今これが手に入るのであれば1000円でも買います！とい
うぐらい、私はこれが大好きだったのです。その名は確か「キリンカップ」と言いました。
今、その名前でネット検索をするとサッカーの大会「キリンカップ」ばかりが出てきま
す。ですから、これも全く情報がないのです。
カップは紙でできていて、やはり紙製のフタには確か、長い黒髪の、帽子をかぶった
お姉さんのアップ写真（写実的な絵かも？）だったと思います。
記憶では、ベースは氷あずきなどと同様の細かい氷粒です。色は薄いオレンジとい
った感じで、強めの甘みがありました。残念ながら、これ以上の言葉での表現は困
難です。ジャリジャリとした氷粒が少し溶けた状態が最高に美味で、最後の最後で
溶けきったものを飲み干すのが格別でした。田舎の少年にこんなにも愛されていた
キリンカップですが、商売とは厳しいものなのか、いつの間にか姿を消してしまいま
した。五島で作られていたわけはありませんから、九州のアイス会社の商品だった
のではないかと思っていますが…。しつこいですが、1000円でも買いますよ。「探偵
ナイトスクープ」に依頼を出したら見つかるでしょうか？
思えば昔は、カップアイス一つが大きな楽しみを与えてくれました。
時代が変わったのか、それとも、それは子ども時代限定の感覚なのか。
次の機会には、五島限定のなつかしローカルパンのことでも書くことにしましょう。
(2011.9.8記）