長崎・五島列島福江島の博物誌～ふくえ雑記帳３９
鯉のぼりが早い島

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(2013.4.17：二本楠）

近年になってふと思ったことがあります。
福江では４月半ばにもなると各所で鯉のぼりが見られるようになるのです
が、これって全国的に見ると、もしかしてかなり早いのではないでしょうか？
ふつう、鯉のぼりといえば５月５日の子どもの日を中心とした期間、せい
ぜい数日ではないのでしょうか。
埼玉にいる弟に聞いてみたところ、周辺では４月どころか、最近は鯉のぼ
りをあげる家自体が少ないように思うとのこと。

もちろん福江でも、全ての家に掲げられているわけではないですし、福江
市街部ではあまり見ません。しかし島内を走ると、あちらこちらで鯉が風
にはためいているのです。
私も子どもの時に何度かあげてもらったことがありますが、楽しい記憶の
ひとつとして頭に残っています。ただ、島外で働いていた父がGWで帰省
したときのことなのでまさに２，３日のことだったのです。
それゆえに、福江では昔からこうなのか、子どもがいる家なのか、上五島
ではどうなのか、など、そうしたことが正直よくわからないままで書いてい
ます。

　　　　　　　　　　　（2013.4.14：大曲）　　　　　　　　　　　（2013.4.14：大曲）

　　　　　　　　　　（2013.4.16：篭淵）　　　　　　　　　（2013.4.14：大荒町）

とても大きくて立派な鯉のぼりも少なくないので、見つけるとバイクを停めて
しばらく眺めてみたりもします。

２０１２年には、富江町の琴石地区で１００もの鯉のぼりがあがっていました。
地域おこしの一環として始められたようです。
何かで情報を見て、見に行ってきました。これから毎年やるのかも？

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(2012.5.6：富江町琴石）

福江は風のある日が多いので、鯉のぼりはよく泳ぎます。
花などを撮影している時、風には本当に悩まされるのですが、鯉のぼり
にはさすがによいですね。

ということで、福江は鯉のぼりが早い島なのではないかと疑っているこの
頃です。ちなみに、子どもの日以降も当分は上がり続けていることが多い
ので、下手すると一ヶ月近く鯉のぼりが見られる可能性もあります。
鯉のぼりが早く、そして遅い島ということでしょうか。
(2013.4.20)