長崎・五島列島 福江島の博物誌〜ふくえ雑記帳 ２
すれ違いの福江人
今年(2007年）で、私が福江島を出てはや２７年…。
福江だけでなく五島の人は、学業や仕事の場をを求めて多くが島を離れていきます。
というわけで、福江出身の人も、東京や大阪など大都市部にたくさんいるはずです。
しかし、島を出て以来、これまで私が福江出身ゆかりの人に関わったのはごくわずか。
以下にそれを書き連ねてみましょう。
＜その１＞
埼玉県で高校一年の時、千葉県から通学していた同級生・I君の父が福江島(崎山）出
身でI君自身も福江に行ったことがあるとのことでした。
＜その２＞
2003年、仕事で札幌に行った時、某放送局の社員で福江出身という人と知り合う機会
がありました。札幌滞在中、何度か食事をしたり話したりする機会があって、名刺も交
換しました。私は福江出身の人と出会えてなかなか感慨深かったのですが、向こうは
そうでもなかったようです。2年ほど後にちょっとした案内ハガキを出した時には、もは
や私のことを全く覚えていませんでした。ちょっと驚きましたが、よほど印象に残らなか
ったのでしょうね（笑）。
＜その３＞
2004年、仕事でたった1日一緒になった人がたまたま福江出身でした。
私より年上の男性で、私が「私は福江の木場町にいたんですが、どちらですか？」と
聞いたら「田舎のほうですから」としか答えてくれませんでした。それ以上は向こうから
話してくることもなく、そのまま仕事は終わりました。ちょっと寂しかったですね。
＜その４＞
職業上の私の先輩がいるのですが、東京の神保町で同じフロアにいる方が福江島出
身だそうです。私はあったことがありませんが。
＜その５＞
最近まで全然知らなかったのですが、民主党の議員の山田正彦という人は福江島出
身だそうですね。福江の人は知っているようですが…（笑）。
この人は季刊誌の「島へ」という雑誌を作っているようです。
＜その６＞
関西だったと思いますが、どこかの大学の教授が、自分のHPで福江島出身であると
書いていました。すみません、それだけです…。
２7年間でたったこれだけとは…。しかも、すれ違ってばかりです。
福江にいた頃に仲がよかった友人とも付き合いはなくなって久しいです。
盆に福江で墓参りに行くと、幼なじみに会うこともありますが、
二言三言あいさつを交わして終わりになります。
同郷の話で盛り上がるなどというのは当面は無理なようです。
（07.9.3記）