吸われました…。
ヒルの一種@ (科不明)



                              (09.7.19 :旧福江市・後の川産)


★分布:不明  ★大きさ:1センチ

いきなりピンぼけ写真で恐縮です。
これは1センチほどの小さなヒル(右が頭)で、川にいます。人の血も吸い
ます。実際に経験しましたので、間違いありません。

08年夏、川に入って撮影をしていました。ダイビングに使用するウエットス
ーツに、マリンブーツをはいていたのですが、2〜3時間ほどの撮影のあ
と、ウエットスーツとブーツを脱いだ時、左のくるぶし(内側)に黒い小さな
ものが二つ付いていました。ゴミか?と思って手で払ったのですが、とれ
ないのです。「?」と思って二度、三度と払ってもとれない。そして、つまん
で軽く引っ張っても取れない…ここで気づいたのです。
これはヒルか!ほとんど反射的に、強くつまんで2匹を引きはがしました。
痛くはありませんでしたが…ヒルは私の血を吸って膨れていました。マリ
ンブーツが古びていて、ファスナーが閉まらない状態になっていました。
そのすき間から入り込んでいたのですね。この時は、写真さえ撮りません
でした。

そしておよそ一年後、同じ川に入りました。前年とは違ってファスナーがし
っかりした新品のマリンブーツ。そして、素手を改めて軍手を着用しました。
その結果、ヒルらしいものが体につくことはなかったのです。

しかし。翌日、私が洗ったウエットスーツを干していた時のことです。生地
の表面に、1センチほどの細長いものがついていました…。あいつではな
いですか!(写真下↓)



今度は、どこからかスーツにくっついていたのです。ヒルは、体の一端を
陸(生地)に置いた状態で大きく伸び上がりました。まさに「立ち上がる」感
じですね。湿った場所なら、水から出ていても長時間耐えられるようです。
その時に撮影したのが、上の写真ですが…動きが速いのと相手が小さい
のとでピントがしっかり合いませんでしたが、フラッシュを浴びるたびにヒ
ルはその場からポトリと落ちました。強い光は苦手なようですね。



思い出せば、子どものころ福江川などでイシガメを捕まえた時、首によく
黒いヒルがついていました。きっと同じものではないかと思います。
石の上などに潜んでいて、大型の生きものの気配を感じると動き出し、時
には流れに乗って相手の体にたどりつく。こんな具合にして、私のところ
までやってきたのではないでしょうか。

蚊と違って厄介なのは、吸い付かれて血を吸われてもかゆみや痛みが全
くないこと。おかげで全く気がつかないのです。目で見えるところだったら
まだいいですが、背中とかそういうところにくっつかれたらどうしようか…。
皆さんもご注意を。え?そんな川になんか入らないから大丈夫ですって?
いやいや、楽しいものですよ…。
(09.8.1記)


※参考文献「ブリタニカ国際大百科事典」


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