ちょっと珍しいようです
クロバアカサシガメ （サシガメ科）
Labidocoris insignis Distant

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(2011.5.13：旧福江市・戸岐）

★分布：本州〜九州　　　★大きさ：１２ミリ　　　

久しぶりにやってきた戸岐神社は、福江島北部の海に面した由緒ある古
社です。その深い森に包まれた参道を歩いていると、小さな赤い虫が飛
んできたのです。思わずたたき落としました（このぐらいでは虫は平気です
。念のため）。それがこの虫でした。見たことがないカメムシです。赤い部
分は、エナメルのようなテカテカした光沢がありました。
下の写真はたたき落とした直後で、羽がまだしまわれていない状態です。



小さな図鑑には載っておらず、図書館などに置いてあるカメムシ専門図鑑
でようやく正体をつかむことができました。
山地の草むらに生息しますが、個体数は多くないとのこと。比較的珍しい
種類のようです。成虫は冬、朽ち木の皮の下で越冬します。
サシガメですから、不用意に捕まえると刺されることがあります。
(2011.7.8記）

参考文献　　「日本原色カメムシ図鑑」 全国農村教育協会

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