腹部背面に２つ紋
フタモンアシナガバチ （スズメバチ科）
Polistes chinensis

(2022.6.17：旧福江市）

◆分布：本州〜九州、南西諸島　◆大きさ：１４〜１９ミリ

本州から南西諸島にかけてみられる、やや小ぶりなアシナガバチ。
黒い体に黄色の斑紋が並びますが、中でも腹部背面にある１対の
紋が特徴で、フタモンの名もここからきています。


(2022.6.17：旧福江市）

河川敷など開けた環境を好み、山地では見られないといいます。
今回撮影した個体（メス）は、川べりに広がる平坦な農地の脇で
見つけたもので、クズの葉の上で休んでいました。
付近ではヤブガラシの花に来ている別個体も見られました。


(2022.6.17：旧福江市）

アシナガバチ類の中でも比較的おとなしいとされ、こちらから
刺激したりしなければ、通常は攻撃されることはないようです。
しかし家の軒下など、人の生活圏に巣をつくることもあるので
そうした際は少々注意が必要です。
成虫は４〜１０月頃に現れます。
(2022.7.3)

参考資料
「ハチハンドブック」　藤丸篤夫　文一総合出版　2014
「昆虫好きの生態観察図鑑�U」　鈴木欣司・鈴木悦子　緑書房　2012

※一覧へ戻る