黒っぽくて大きい
ハヤシクロヤマアリ （アリ科）
Formica hayashi Terayama et Hashimoto

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(2019.6.12：五島市・大日山）

★分布：北海道〜九州および周辺離島　　　　★大きさ：５．５〜７ミリ　　　　

日本の広い範囲で見られる、黒っぽくて大きめのアリ。林の中や、林の
へりなどでよく出会います。子ども向けの昆虫図鑑にも必ず載っている
クロヤマアリによく似ていますが、こちらのほうが少し大柄で、腹部の背面
に毛が少ないなどの特徴があります。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(2019.6.12：五島市・大日山）

上の写真、私の指の先に一個体がいます。けっこう大きいアリだというこ
とがわかるでしょう。その右側にあるのが巣穴です。

まわりにはたくさんの働きアリが展開していて、獲物を運んでいるものが
いくつか見られました。下は、干からびたミミズを力を合わせて運んでい
る２個体です。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(2019.6.12：五島市・大日山）
　　　
バッタの死骸を運んでいるものもいました。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(2019.6.12：五島市・大日山）

みな、いそいそと歩き回っているので撮影は簡単ではありませんでしたが、
巣穴の入口近くでは、しばらく静止している個体がよく見られたので、それ
を狙いました。
福江島では、珍しくないアリだと思います。
(2016.9.14)

※参考資料　「アリの生態と分類ー南九州のアリの自然史ー」
　　　　　　　　　　　　　　山田正気・原田豊・江口克之　南方新社
　　　　　　　 　「アリ ハンドブック」 寺山守/久保田敏　　文一総合出版
　　　　　　　　 「増補改訂版　昆虫の図鑑　採集と標本の作り方」　南方新社
　　　　　　　 　「講談社の動く図鑑 move 昆虫」 講談社※参考資料　

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