葉の上でくるくる
カザリバ （カザリバガ科）
Cosmopterix fulminellx

(2024.6.1：岐宿町）

◆分布：本州、九州　◆大きさ：前翅の長さ3．8〜5ミリ　
◆成虫の出現期：5〜6月、8月　　◆幼虫の食草：ネザサ、アズマネザサ

本州、九州に分布する、カザリバガの一種。
この仲間は体長1センチにも届かない小さな種類が多いようですが、美しい
色合いのものがよく見られます。カザリバという名も、おそらく「飾り羽」という
ことなのではないでしょうか。
とまった姿は細く、濃い黒褐色の翅にオレンジ色の斑紋が特徴的です。


(2024.6.1：岐宿町）

林縁で時々出会いますが、なぜか葉の上でくるくると、踊るように高速回転
しているのがよく見られます。この仲間の特徴的な動きのようですが、いったい
何をしているのでしょう。この個体も回転していましたが、ときどき静止する
時を狙って撮影しました。
幼虫はササ類のネザサ、アズマネザサを食草としています。福江島では
ネザサ（西日本に分布）ということになるでしょう。
（2024.10.29)

参考資料　
「くらべてわかる蛾 1704種」　横田光邦/諸岡範澄/筒井学/阿部浩志　山と渓谷社 2023

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