日本最大のガガンボ
ミカドガガンボ　 （ガガンボ科）
Ctenacroscelis mikado

(2018.9.15：城岳）

★分布：本州〜九州　　★大きさ：全長４０ミリ　　

本州から九州にかけて生息する、日本最大のガガンボ。ガガンボは蚊に
似た姿をしているので、それと知らない人が見たら蚊のお化けかと仰天
するかもしれません。しかしガガンボ類は人を刺したりしませんので、その
点はご安心を。



そういう私も、このガガンボを初めて見た時はその大きさに驚いたもの
です。なにしろ羽を広げると８センチ、さらに細長い脚を広げると10センチ
を軽々と越えるのですから。


(2018.9.15：城岳）

このミカドガガンボは決して珍しい種類ではなく、福江島でもよく目にします。
水辺近くの林道を歩いていると、こちらに驚いて低い茂みから飛び立ち、
付近の草木にとまる…ということが、私は年に幾度もあります。


(2018.6.2：三井楽町濱ノ畔）

外観は全体に褐色、胸部の背面には紋様的なものもありますが、巨大で
あることで単純に別種と区別できるでしょう。



成虫は５〜８月頃に現れ、特に６月頃によく見られます。夜間の灯りに
寄ってくることもあると言いますので、チャンスがあれば、その巨大さを
ぜひ体感してほしいと思います。
(2019.9.23)

※参考資料　

「昆虫の図鑑　採集と標本の作り方」　福田晴夫ほか　南方新社
「虫なび（HP）」 2019.9.23確認
「昆虫好きの生態観察図鑑�U コウチュウ・ハチ・カメムシ他」
　　　　　　　　　　　　　　　　鈴木欣司・鈴木悦子　緑書房

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