甲は丸っこい六角形
チゴイワガニ （オサガニ科）
Ilyograpsus nodulosus
絶滅危惧�U類（VU）…長崎県レッドリスト2022

(2023.7.8）

◆分布：紀伊半島、四国、九州、沖縄　　◆甲の幅：7ミリ

南日本の河口域や干潟に生息する、オサガニ科のカニ。
甲の幅は7ミリほどと小柄で、そこからチゴ（稚児）の名がついたのではないかと
思われます。
甲は丸みの強い六角形をしています。


(2023.7.8）

長崎県では少なくとも対馬、福江島に生息しています。
私自身は、来島した専門家に現場で教えてもらい、初めて目にすることができました。


(2023.7.8）

私が手のひらに乗せた個体は、上の写真を見るとメスのようです。腹部に
卵を抱えているように見えます。


(2023.7.8）

おとなしく、あまり活発に動く印象は受けませんでしたが、観察数が少ないので
自信を持っては言えません。

2024年9月現在、国（環境省）のレッドリストには載っていませんが、宮崎県や
長崎県では絶滅危惧種として、ほかの複数の県でも準絶滅危惧のレベルで
レッドリストに載っています。
長崎県の最新レッドリスト（2022版）では絶滅危惧�U類（VUです。
やはり河川改修などによる、河口の環境改変が心配なところです。
(2024.9.2）

参考資料　
「干潟の生きもの図鑑」　三浦知之　南方新社　2008
「長崎県レッドリスト2022」
「日本のレッドデータ検索システム（HP)」　2024.9.2確認
　
※一覧に戻る