俊敏な磯の住人
ミナミイワガニ （イワガニ科）
Plagusia dentipes

(2024.1.27：旧福江市）

◆分布：本州（相模湾以南）〜南西諸島　　　◆甲の幅：50ミリ

国内では相模湾以南の本州から南西諸島にかけて生息する、イワガニ科の一種。
干潮時の岩礁海岸の波打ち際や、防波堤のテトラ付近などで目にします。


(2024.1.27：旧福江市）

やや平らな体には、わりと繊細な模様があります。橙色、くすんだ緑と黒地が
思いのほかカラフルな印象をつくりだしています。


(2024.1.27：旧福江市）

敏感かつ非常に俊敏で、不用意に接近するとあっという間に走って逃げて
しまいます。水中に逃げ込んでしまうこともあります。
下の個体も、そろりそろりと近づいた私の気配を感じつつあり、脚を水中に
入れています。


(2024.1.27：旧福江市）

捕まえるのは至難の業。撮影難易度もなかなか高い、手強いカニです。
(2024.10.31）

参考資料　
「海辺のエビ・カニ･ヤドカリ ハンドブック」　渡部哲也　文一総合出版　2014
「ネイチャーガイド 海の甲殻類」峯水亮・武田正倫・奥野淳兒　文一総合出版 2000

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