春の海を埋め尽くす
フクロノリ 袋海苔 (カヤモノリ科)
Colpomenia sinuosa



                      (2006.5.20:中通島・道土井湾:水深3m)


★分布:日本全国  ★大きさ:5〜20センチ

日本各地の潮だまりや、水深の浅い波静かな場所に多く見られます。五
島でもごく普通に目にする海藻のひとつで、海岸に打ち上がっていること
も少なくありません。上の写真は水深3mほどで撮影したものですが、広
い範囲を一面に覆っていました。


                               (2011.5.2:福江沖・多々良島:水深4m)

ひとつひとつは大きさ5〜20センチぐらい、デコボコした袋状の姿です。
触ってみると、見た目ほど柔らかくはありません。厚みが感じられますが、
頑丈ではなく、もろい構造です。


                                         (2015.3.22:鐙瀬海岸)

非常に特徴ある姿なので、一度覚えれば見間違うことはないでしょう。



一年を通じて見られるようですが、やはり多いのは春かなという印象です。
とてもたくさんあるので、食べられれば良いのですけども。残念ながら食
用には向いていないようです。
(2017.5.15)


参考資料 「ネイチャーウォッチングガイドブック 海藻」  誠文堂新光社
       「写真でわかる磯の生き物図鑑」 トンボ出版
       「海辺の生きもの」 山と渓谷社 

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