五島列島福江島の博物誌～最近の？トピック-25
イルカのストランディング（座礁）再び

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(2017.3.3：三井楽町・白良ヶ浜）

昨年12月、福江島北部の三井楽町・白良ヶ浜にてイルカ（ハナゴンドウ）
５頭のストランディング（座礁）がありましたが、2017年３月３日、同じ場所
で再びそれが起こりました。
発生当日に知り合いの新聞記者が教えてくれましたが、現場に行けたの
は連絡をもらって２時間以上が過ぎた時でした。

満潮まで1時間もなく、浜はすでに潮が満ちていました。浅瀬の波間にイ
ルカと役場職員が見えます。

新聞記者によると今回上がったのは４頭で、前年12月と同じく種類はハ
ナゴンドウとのこと。今回、私は遠くから見るだけにして接近はしませんで
した。岸辺にいた役場職員に聞いたところ、１頭はすでに死んでいたとい
う話でした。

前回12月に５頭が座礁した時には、ハナゴンドウは浜にロープで固定さ
れ、ブルーシートをかけられるなど首を傾げるような対応がなされました
（のちに全頭が死亡）。心配だったので役場職員に「前みたいに浜にロー
プで縛りつけるんですか？」と聞いたところ、船で引っ張って沖に連れ出
すつもりとのことで、すでに船を手配済みとのことでした。

私は用があったので一旦現場を離れ、１時間ほどして戻ってきた時には
すでにハナゴンドウの姿はありませんでした。のちに新聞記者に聞いた
ところ、ハナゴンドウはロープを尾びれにかけられてボートで曳航され、
浅瀬から連れ出されたそうです。少なくとも１頭は、すぐに泳ぎ出したとい
うことでした。前回を教訓にしたのか（？）、役場の対応も早かったおかげ
でしょう、幸いに全滅せずにすんだようです。
前日３／２日は海が時化たり、九州本土のほうで地震があったりしました。
イルカやクジラのストランディングには不明なことも多いですが、こうしたこ
ととの関連を調べていくと、なにかわかってくるのかもしれません。
(2017.3.8)