黄色い体に白一点
フエダイ 笛鯛 (フエダイ科)
Lutjanus stellatus
(2013.10.29:中通島・道土井湾・水深12m)
★分布:南日本の太平洋岸、琉球列島、中国南部、台湾
★大きさ :40センチ
暖かい海のサンゴ礁や岩礁海底で見られ、大きくなると50センチを越え
ます。黄色みがかった体とヒレ、そして体の後方にある白い点が特徴で
す。写真のものは25センチ程度の若魚で、2匹いました。わりとすぐに
泳いで行ってしまい、この一枚しか撮れなかったうえ、3メートル以上は
離れていたので、鮮明に写すことはできずじまい。
目の下には青いラインが入ってきれいですが、成長とともに消えていって
しまうようです。
過去、もっと大きいものを八丈島で何度か見たことがあるのですが、これ
は、それ以来の遭遇。五島では初めての出会いでした。
手元の図鑑では「やや稀種」、つまり、やや珍しい魚であると書かれてい
ます。そのせいもあるのか、この魚が獲れる九州付近では高級食用魚と
されているそうです。
今のところ五島での生息状況はわかりませんが、少なくとも、ダイバーが
普通に潜れる環境ではなかなか出会えないのだろうと考えています。
もしかしたら、水深30メートルを越えるような、やや深いところを好むの
かもしれません。
(2013.12.13)
(2014.8.5追記)
その後、五島列島北西沖の高麗曽根(こうらいぞね)という海域でフエダイ
を見ました。単独で、30センチは越えている個体。しかし、かなり離れて
いたので、悲惨な証拠写真しか撮れずに終わりました。水深は15メートル
ほどと、そう深くはありませんでした。
(2014.7.22:高麗曽根)