成魚はどこにいるのか
クロホシフエダイ 黒星笛鯛 (フエダイ科)
Lutjanus russelli



                       (2008.2.17:中通島・道土井湾:水深18m)


★分布:南日本〜インド・西太平洋、紅海   ★大きさ:55センチ

もう10年以上前ではないかと思いますが、鐙瀬(あぶんぜ)海岸にある鐙
瀬ビジターセンターの水槽に1匹、10センチぐらいのこの魚が入っていた
ことがあったと記憶しています。成魚になると50センチを越えるそうですが、
上の写真のものは20センチほどの若魚です。体の後半にある黒い丸が
目印ですね。肉食性で、様々な小動物を食べます。



撮影地は海底が砂泥になった内湾で、川が流れ込んでいます。
この20センチほどの若魚は1匹〜3匹で見られ、海底近くの砂地と岩場
の境目ふきんでよく見かけました。図鑑によれば、「稚魚は河口域に生息
し(「日本の海水魚」山と渓谷社)」とありますので、おそらくこの魚は若い
うちは内湾などで生活し、大きくなるとどこかに移動するのではないでしょ
うか。というのは、このポイントでは50センチに達するようなクロホシフエ
ダイは見かけないからです。



成魚はいったいどこにいるのでしょう。外海でも見たことがないのですが、
もしかしたらスキューバでは行くことが難しい深い場所まで
行ってしまうのでしょうか。
(2008.6.1記)                          


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