油っぽいニオイがする
アブラススキ　 （イネ科）
Spodiopogon cotulifer (Thunb.) Hack. var. cotulifer


　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　(2019.9.27：玉之浦町大瀬崎）

★分布：日本全土　　　★花の時期：８～１０月

日本全土で見られるイネ科の多年草。草丈は９０センチから１．２メートル
ほどになります。秋に目立つ穂が、垂れているように見えるのが大きな特
徴です…が、新鮮な穂は以外と垂れていません。



穂の色を見ると枯れているようにも見えますが、目を凝らすと小花が咲い
ています。



穂や茎から油のようなにおいのする粘液を出すので、アブラススキの名が
あります。



図鑑には「いやな臭い」と書かれていたりするのですが、私はそれほどと
は思いませんでした。むしろ、子どもの頃によく遊んだ「油ねんど」に似た
においで、懐かしさを感じました。

　　

福江島でも珍しくはありません。市街地や住宅地を少し離れると、山際の
道路際などにその姿を見つけることができるでしょう。ぜひ、においを体験
してほしいと思います。そんなに臭くないと思いますけど（個人の感想です）。
(2019.9.23）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

※参考資料　「山渓ポケット図鑑３　秋の花」　
　　　　　　　　　　　　　　鈴木庸夫・畔上能力ほか　山と渓谷社
　　　　　　　　 「イネ科ハンドブック」　
　　　　　　　　　　　　　　木場英久・茨木靖・勝山輝男　文一総合出版
　　　　　　 　　「長﨑県植物誌」　中西弘樹　長﨑新聞社

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