(2010.10.23：鬼岳）
触るとザラザラ 絡みつく
アカネ 茜 （アカネ科）
Rubia akane
(2010.10.23：鬼岳）
★分布：本州〜九州 ★花の時期：８〜１０月 ★花の直径：４ミリ
山野でよく見られるつる植物。鬼岳のサイクリングロードで、小さな花をたくさん
咲かせていました。四方に伸びる茎は強くしっかりとしていて、葉は厚みがあり
ます。
触ってみるとザラザラした感触がありますが、これは茎や葉の裏に下向きの小
さなトゲが並んでいるためです。これで、他の木や草に絡みつくというわけです。
花は、少し緑がかったクリーム色という感じでしょうか。やがて熟して黒い実となり
ます。
アカネの根は「茜染め」と呼ばれる草木染めの原料として古来知られてきました。
根を乾燥させ、煮出した汁で染めるのだそうです。しかし、非常に手間がかかる方
法とのことで、現在では秋田県の一部でしか行われていないといいます。
花のある時期以外は正直、気づいたことがありません。
(2010.11.2記）
※参考文献 「山渓 ハンディ図鑑１ 野に咲く花」 山と渓谷社
「山渓 ポケット図鑑３ 秋の花」 山と渓谷社
「秋の野草」 山と渓谷社