何が裸かと言いますと
ハダカホオズキ　 （ナス科）
Tubocapsicum anomalum


　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(2014.8.26：岐宿町・大曲）

★分布：本州～沖縄、小笠原　　　★花の時期：７～９月　　★花の直径：８ミリほど

温暖な地域の野山で見られる多年草。観賞用に植えられるホオズキの仲
間で、同じナス科に分類されます。日当たりが良すぎるような場所は好ま
ず、山道や林のふちなどで見られます。

高さ６０～９０センチほどになり、上に向かうに連れて広がるように茎を伸
ばします。



葉は先が細くなった卵形。



夏から秋にかけて、葉の脇から下向きの花をぶら下げます。



淡黄色の花は直径８ミリほど。



一度見ると忘れがたいユニークな形ですね。



さて、よく知られるホオズキは、花が終わると萼（がく）が袋状になって果
実を包むわけですが、ハダカホオズキではそうならず、果実はむき出しで
す。それゆえに”裸”ホオズキと名が付いたのでしょう。



同じ時期に花も果実も見られまし。晩秋の頃には赤く熟した果実がたくさ
ん垂れ下がってきれいです。福江島では、山地各所でそこそこ見られます。
(2014.10.21）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

※参考資料　「山渓ポケット図鑑３　秋の花」　山と渓谷社
　　　　　　　　 「山渓ハンディ図鑑２　山に咲く花」　山と渓谷社
　　　　　　 　　「長﨑県植物誌（中西弘樹/2015）」　長﨑新聞社
　　　　　　 　　「日本のレッドデータ検索システム（HP)」

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