秋の潮風に耐えるキク
ホソバワダン　細葉海菜（キク科）
Crepidiastrum lanceolatum

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(2008.9.26：玉之浦町大瀬崎）

★分布：本州（島根、山口）、四国、九州、沖縄　　★花の時期：10～１１月
★花の直径：２センチほど

西日本の海岸で見られるキクの仲間です。花が咲くのは秋頃で、
福江島ではちょうどハチクマ（タカの仲間）の渡りが見られる頃によく見かけます。
これらの写真もみな、その時期に撮影したものです。
やや色あせたような、薄い黄色の花をたくさん咲かせます。

　　　　　　　　
大瀬崎灯台の周辺はホソバワダンが多いところです。潮風を受けそうな場所にも
ありますし、駐車場そばの斜面にも見られます。
福江島の他の海岸にはあるのかどうか。秋に福江に来ると、どうしても毎日
ハチクマを見に大瀬崎に行ってしまうことが多いので、まだ他では見ていません。

同じく海岸に生えるキクの仲間で「ワダン」がありますが、それに比べると
葉が細いのが特徴です。図鑑で見ると、ワダンの葉はもっと丸っこい感じでした。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(2006.9.22：玉之浦町大瀬崎）

さて、上の写真は2006年の9月下旬に撮影したもので、この頃は大瀬崎周辺で
チラホラとこの花が見られました。
それが、およそ一ヶ月後に訪れた時には…。

　　　　　　　　　　　　(2006.10.16：玉之浦町大瀬崎）

そこには一面、黄色いお花畑が広がっていたのでした。
(2009.1.19記）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　