(2011.10.25：岐宿町・柿の木場）
美しいものにはトゲがある？
イシミカワ 板帰 （タデ科）
Persicaria perfoliata
(2011.10.25：岐宿町・柿の木場）
★分布：日本全土 ★花の時期：７〜１０月 ★実の大きさ：３ミリほど
カラフルで非常にうまそうな感じの実をつけるツル植物です。日当たりのいい場所に
生えますが、花は目立たないため、秋になって実がついてから気がつくことが
多いです。実の直径は３ミリほどですが、熟すと紺色になるようです。
このように、全体が熟す前ぐらいが一番きれいなのではないでしょうか？
つる植物ですから、あちこちに茎を伸ばしてはい回り、近くの植物に巻き付いて
伸び上がることもあります。
多くの葉は三角型ですが、実の下にある葉は、花のつぼみを包んでいたもので、
茎を丸く囲むようについています。皿のように実を受けているようにも見えます。
(2009.7.21：富江町）
風が強い日だったので、撮影のために茎を押さえようとつまんだところ、かするような
刺激を感じました。よく見ると…茎に小さなトゲが並んでいるではありませんか。
ツル植物としては、トゲがあると便利なのでしょうね。これをまわりに引っ掛けながら、
勢力を広げていくわけです。
きれいな実だと思って不用意に手を伸ばすと、ちょっと痛いことがあるかもしれません。
しかし、そういった経験をしながら人は学んでいくのでしょうね。
私も少しだけ利口になりました。
(2011.1０.３１記）
※参考文献 「山渓 ポケット図鑑３ 秋の花」 山と渓谷社
「日本帰化植物写真図鑑」 全国農村教育協会