夜は葉を閉じる
クサネム  (マメ科)
Aeschynomene indica



                               (2015.9.3:富江町・松尾)


★分布:日本全土   ★花の時期:8〜10月  ★花の長さ:1センチほど

水田のそばや川岸など、湿った場所に生える一年草。日本各地に広く見
られ、高さは50〜90センチほどになります。
撮影した場所は休耕田で、あたり一帯にたくさん生い茂っていました。

周辺には他の草も多く、全体をわかりやすく撮影するのは難しい状況で
した。下の写真では、何株もが一カ所にかたまって小さな群落状になって
いるのですが、そのように見えるかどうか。



同じマメ科のネムノキに葉が似ていることから、クサネムの名があります。
ネムノキの葉と同じく、クサネムの葉も夜になると閉じます。



8月〜10月頃、葉の根元から薄い黄色の花をたくさんつけます。大きさは
1センチほどで、中央のオレンジ色が目につきます。



撮影した時には、花と同時に緑色の実も見られました。長さは3〜5セン
チほど。中には豆(種子)が並んで入っています。



2ヶ月ほど経ってから行ってみると、種子の入ったさやは褐色になっていま
した。ぼちぼち種子も熟しているのではないでしょうか。


                                       (2015.11.5:富江町・松尾)

ひとつぐらい割ってみればよかったですが…すっかり忘れてしまっていま
した。



2015年現在、東京都では絶滅危惧種になっていますが、それ以外の地
域では危機的状況にはないようです。
(2015.11.18)                          


※参考資料 「山渓ポケット図鑑3 秋の花」 山と渓谷社
         「山渓ハンディ図鑑2 山に咲く花」 山と渓谷社
         「長ア県植物誌(中西弘樹/2015)」 長ア新聞社

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