(2010.10.26：三井楽町）
見かけ以上に強いツル
マルバルコウ 丸葉縷紅 （ヒルガオ科）
Quamoclit coccinea
(2010.10.26：三井楽町）
★分布：熱帯アメリカ原産の外来種（帰化植物） ★花の時期：夏〜秋 ★花の大きさ：２センチ
福江島の北西、三井楽町の農耕地の脇で見つけました。花は２センチほどと
小さいものの、鮮やかな朱色は目をひきます。初めてみる種類でしたが、
葉や花の形、そしてつる植物であったことからアサガオ系の植物で、
しかも外来種であろうと予想しました。
ということで調べてみると、マルバルコウ（マルバルコウソウ）というヒルガオ科の
外来種でした。1850年頃に観賞用として入ってきて、その後各地で野生化した
ものが見られるようになりました。
花も可愛らしく、葉も小ぶりでツルも細いのですが、数本まとまるとかなり強い力で
引っ張っても切れないほどの強靱さを持っているといいます。近年では
畑のトウモロコシなどに絡みついて害をなす例が少なくないようです。
今のところ福江では、1カ所でしか見つけていません。
(2010.11.19記）
※参考文献 「山渓 ポケット図鑑２ 夏の花」 山と渓谷社
「日本 帰化植物写真図鑑」 全国農村教育協会