下向きに開く白花
バイカイカリソウ 梅花錨草(メギ科)
Epimedium diphyllum
(2010.5.20:玉之浦町)
★分布:本州(中国地方)、四国、九州 ★花の時期:4〜5月 ★花の直径:1センチほど
島内の知人から、福江にもあると聞いていたこの花。5月も半ばを過ぎた頃に
林道の脇で見つけました。足下に小さな白いものが3つ4つ見えたのが
これでした。花は直径わずか1センチほど、梅の花に似ているのでバイカ(梅花)と
いうわけです。
雑木林や草原に生えるということですが、私が見つけたのは上を木々で覆われた
やや暗い場所でした。花が小さい上、茎は1ミリもないような、ヒョロロと弱々しい
外観です。さらに花は、なぜか下を向いているのです。
最初は、すでに花が終わってしなびているのかと思いましたが…。
下向きのこの花には、どんな虫がやってくるのでしょうか。花粉の運び手は…
予想するにアリとか小さなハチなどでしょうか?
全国的に見て、特に珍しい花ではなさそうです。花の図鑑にもよく出ていますが、
福江では今のところ玉之浦町でだけ見つけています。
地味といえば地味ですが、それなりの気品も漂います。いかがでしょうか。
(2011.3.28記)
※参考文献 「春の野草」 山と渓谷社
「山渓 ポケット図鑑1 春の花」 山と渓谷社