春の田園に群生
スズメノテッポウ　雀の鉄砲 （イネ科）
Alopecurus aequalis Sobol var. amurensis （Komar.）Ohwi

　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　(2018.3.30：五島市籠淵町）

★分布：日本全土（※本州〜琉球とする図鑑も）　　★花の時期：４〜６月　　　

日本各地に分布するイネ科の一年草、または二年草。田起こし前の水田
や畦、道ばたなどにごく普通に生えています。高さは２０〜４０センチほど
になり、春に穂を出して目立ちます。



この穂をスズメの鉄砲に見立てて名がついたといいます。別名スズメノマ
クラ、あるいはヤリクサとも呼ぶそうです。



花の最盛期には、穂にオレンジ色の粒が目立ちます。これは葯（やく）で、
姿がよく似たセトガヤ（イネ科）ではこれが白っぽいので区別できます。



スズメノテッポウとセトガヤが同じ場所に生えていることも、よくあることで
す。



撮影地は市街を少し離れた田起こし前の水田です。ほぼ一面に群生し
ていました。
(2018.4.23）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

※参考資料　

「イネ科ハンドブック」　木場英久/茨木靖/勝山輝男　文一総合出版
「山渓ポケット図鑑１　春の花」　鈴木庸夫ほか　山と渓谷社
「山渓ハンディ図鑑１　野に咲く花」　林弥栄/平野隆久　山と渓谷社
「長崎県植物誌」　中西弘樹　長崎新聞社

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