段々に並ぶ小花
トウバナ　塔花　（シソ科）
Clinopodium gracile

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(2011.4.29：旧福江市・西来院）

★分布：本州〜沖縄　　　★花の時期：５〜８月　　　★花の大きさ：５〜６ミリ

川岸で出会ったシソ科の植物。田んぼの脇など、やや湿り気のある場所
で見られ、茎のトップに薄い紫色の小さな花をたくさん付けます。小花が
何段にも重なるように付くようすを塔に見立ててその名がついています。



花はとても小さくて、虫眼鏡でも使わないと細かいところまで見えないほど
です。植物自体も高さ１５〜３０センチとそう大きくはないのですが、花が
小ぶりとはいえ、たくさん集まって付いていることと、ある程度かたまって
群生していることも多いので、目につきやすいかもしれません。



よく似た種類にイヌトウバナという種類もありますが、こちらはまだ福江では
見つけていません。もっとも、この「シソ科」の仲間はよく似たものが多いので、
出会っていても気づいていないだけなのかもしれませんが。
(2011.5.22記）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

※参考文献　「山渓 ポケット図鑑１　春の花」 山と渓谷社
　　　　　　　
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