らせんを描いて並ぶ花
ネジバナ 捩花(ラン科)
Spiranthes sinensis (Pers.) Ames
(2009.7.10:旧福江市・大曲)
★分布:北海道〜九州 ★花の時期:4〜10月(※図鑑によっては5〜8月etc)
★花の大きさ:5ミリ
まさにその名の通り。小さな花が、茎をぐるりとねじれるように並んでつきます。
日当たりのいい草地によく見られます。福江島でも非常に多く見つかる花で、
草地から田んぼの畔、土手などいろいろな場所で群生しています。
旧福江市・翁頭公園の駐車スペースなどはネジバナの畑のようでした。
高さは5〜20センチほど、中には白い花もあるそうです。
雑草のように普通に見られますが、れっきとしたランの仲間です。
(2009.7.10:岐宿町・浦の川)
花のらせんの巻き方は右回りもあれば左回りもあるとか。
(2009.7.10:旧福江市・大曲)
図鑑を見ると、花の時期がかなり長いことになっています。
4〜10月とか、5〜8月と書かれているのですが、実は私は今回(09年7月)初めて
福江でネジバナを見ました。とにかくあちらこちらにたくさんあって驚いたのですが、
春から秋にかけてですと、私はこれまで4月、5月、8月、9月でそれぞれ10日以上の
福江滞在経験があります。しかし、そのいずれの時も、ネジバナは見ていないのです。
いったいどうしてでしょう。
(2009.7.10:岐宿町・浦の川)
いくつかのことが考えられますが、ひとつは単純に見落とし。
そうでなければ、たくさん花が咲く年とそうでない年がある。またあるいは、
福江島ではわりと花期が短く、短期間の間にピークを迎える…。
(2009.7.10:旧福江市・大曲)
その答えを見つけるには、これからも、いろいろな時期に福江を走り回り、
定点観察をしなければならないでしょう…。遠い道のりです。
(2009.7.29記)
※参考文献 「山渓 ポケット図鑑2 夏の花」(山と渓谷社) 「九州 野山の花」(南方新社)
「山渓 ハンディ図鑑2 山に咲く花」(山と渓谷社)
「街でよく見かける雑草や野草がよーくわかる本」(秀和システム)