ずんぐり体型の小型種
コツブゲンゴロウ　（ゲンゴロウ科）
Noterus japonicus

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(2018.3.22：三井楽町産)

★分布：北海道〜九州、南西諸島　　　　★大きさ：3.8〜4.3ミリ

日本の広い範囲に分布する、全長４ミリほどの小さなゲンゴロウ。頭部と
胸部はやや明るい褐色、上羽は茶色っぽい色合いです。
撮影してみると体は意外と厚みがあり、全体的にずんぐりした印象です。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

ため池などでよく見られ、各地で個体数も多いようです。私は今回初めて
認識したので、福江島ではどれほどいるのか詳しくわかりませんが、おそ
らく珍しくはないのだと思います。
ただし名前の通りの小ささですから、昆虫好きの子どもであってもあまり
関心を持てないかもしれないですね…。



2018年８月現在、国（環境省）のレッドリストには載っていませんし、各都
道府県でも絶滅危惧種としているところは神奈川県のみです。
さまざまな環境に対応する力があるらしく、他の水生昆虫が少ないような
場所でも生息していることが多いようです。小柄ながらたくましいゲンゴロ
ウなのでしょう。
(2018.8.19）

参考資料　「福岡県の水生昆虫図鑑」　井上大輔・中島淳 　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　福岡県立北九州高等学校・魚部
　　　　　　　「ゲンゴロウ・ガムシ・ミズスマシ ハンドブック」　
　　　　　　　　　　三田村敏正・平澤桂ほか　文一総合出版

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