口紅を星形に
クチベニタケ　口紅茸　（クチベニタケ科）
Calostoma japonicum

(2023.3.25：旧福江市）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

◆見られる時期：夏〜秋　　　◆直径：１３〜１５ミリほど（実測値）　

日本各地で見られる、クチベニタケ科のキノコ。
林道沿いの土手に生えているのを見つけました。
図鑑によると珍しくはない普通種だというのですが、私はこの時に
初めて目にしました。


(2023.3.25：旧福江市）

苔むした土手の地表にいくつも生えていて、直径は１３〜１５ミリ、
高さは１８〜２０ミリほど。
頂部が星のような形に少し盛り上がり、朱色に縁取られます。
これを口紅に例えたわけですが、なるほどなと思う一方、個人的には
タコ焼きのようだとも思いました。


(2023.3.25：旧福江市）

夏から秋に発生するのが普通のようですが、条件がそろえば春にも
見られるのでしょう。この年は２月後半から雨がやたらと多かったですし、
それも影響しているかもしれません。


(2023.3.25：旧福江市）

おもしろいキノコなので、ぜひまた島内のどこかで出会いたいものです。


(2023.3.25：旧福江市）

図鑑によれば「地下にタコの脚状の柄」があるのだとか…掘ってみないと
見えないのでしょうね、当然。おもしろそうですけど…。
(2023.6.1)　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

参考資料
「山渓フィールドブックス　きのこ」　本郷次雄・上田俊穂・井沢正名 　山と渓谷社 2006
「三河の植物観察（HP）」

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