砂浜に溶け込んで
ハマスズ （ヒバリモドキ科）
Dianemobius csikii

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(2018.6.24：三井楽町）

★分布：本州〜南西諸島（徳之島以北）　　★大きさ：７ミリほど　　　
★成虫の出現期：７〜１１月

本州から南西諸島北部にかけて見られる、小型のコオロギの仲間。
砂浜に生息しています。
海岸砂丘で出会いましたが、体の色合いが砂地にそっくりで、遠目には
まったく見つけられません。小さいですし。



私は砂地にこういうものがいると知らなかったので、見つけた時は驚き
ました。おそらく砂浜に生息する種類なのだろうと思って調べ、ハマスズと
判明しました。ハマはもちろん「浜」です。



福江島にはあちこちに砂浜がありますが、そのどこでも見られるかどうか
はわかりません。まれに河原でも見つかることがあるそうですが。



ハマスズは、減少しつつある種類であるようです。
2019年2月現在、国（環境省）の最新レッドリスト（2019版）には載っていま
せんが、都道府県別レッドリストでは20近い都道府県で絶滅危惧種となっ
ています。愛媛県では絶滅したとされています。長崎県では、まだ危機的
ではないとされているようで、レッドリストには載せられていません。
生息環境である砂浜の消失が主な要因でしょう。
福江島の海岸砂浜では、まだまだ多くの出会いがありそうです。
(2019.2.14）

※参考資料　 「バッタ・コオロギ・キリギリス生態図鑑」　
　　　　　　　　　　　　　　　村井貴史・伊藤ふくお　北海道大学出版会
　　　　　　　 　 「昆虫の図鑑 採集と標本の作り方」　福田晴夫ほか　南方新社「

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