朝夕に活発な大型セセリ
アオバセセリ (セセリチョウ科)
Choaspes benjaminii



(2017.8.30:岐宿町)


◆分布:本州〜沖縄  ◆羽を広げた大きさ:43〜49ミリ  
◆成虫が見られる時期:5〜8月  
◆幼虫の食草:アワブキ科の植物


日本では本州以南でみられる、大型のセセリチョウ。
モスグリーンの羽が美しいです。下の羽の先端にははオレンジと黒の
模様が入り、美的なポイントを高めているように思います。


(2012.8.14:富江町)

分布域では普通種とされますが、林のまわりや山地などに多いこと、
そして朝方と夕方に活動することから、福江島の一般島民には出会いの
機会は多くないでしょう。


(2012.8.14:富江町)

幼虫はアワブキ科の植物の葉を食べます。福江島の山野にはアワブキ科の
樹木であるヤマビワが多く見られるので、成虫もその周辺で目にすることが
できるでしょう。
葉の裏側に、逆さにとまることが多いと感じます。
(2012.9.22)(2023.6.29改訂)


参考資料
「山渓 フィールドブックス 蝶」 猪又敏男・松本克臣 山と渓谷社 1995
「ポケット版 学研の図鑑 昆虫」 学研 2002
「増補改訂 第2版 昆虫の図鑑 採集と標本の作り方」福田晴夫ほか 南方新社 2020
「学研の図鑑LIVE 昆虫 新版」丸山 宗利(総監修)学研プラス 2022

※一覧に戻る