アリにそっくり
アリグモ　（ハエトリグモ科）
Myrmarachne japonica

(2019.6.13：富江町・山手）

★分布：日本全土　　　★大きさ ：オス５〜６ミリ/メス７〜８ミリ　　
★親が見られる時期：春〜夏

日本全土で見られる、ハエトリグモ科のクモ。アリにそっくりな姿のクモと
してよく知られています。福江島でも年に何度か目にします。
写真のものはメスで、オスは上あごが大きくてクワガタムシっぽい外観
なので、すぐに区別できます。メスのほうが、よりアリに似ています。



行動もアリによく似ています。アリは脚が６本、こちらは８本なので
よく見るとわかるのですが、注意しなければ普通はアリと思う人が多い
でしょう。
林のへりの草木の上でよく見られ、時に腹部から糸を出して枝や葉から
吊り下がることがあります。ああ、やっぱりクモなんだなと思う瞬間です。



アリに擬態しているのだと思われますが…改めて自然とは不思議な
ものです。
(2020.4.24）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

参考資料　
「ネイチャーガイド 日本のクモ 増補改訂版」 新海栄一　文一総合出版
「フィールド図鑑　クモ」　新海栄一/高野伸二　東海大学出版会
「ハエトリグモ ハンドブック」 須黒達巳　文一総合出版
「クモ ハンドブック」 馬場友希/谷川明男　文一総合出版

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