オスは脚の一部が白い
ヒノマルコモリグモ　（コモリグモ科）
Arctosa ipsa (Karsch 1879)

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(2019.5.13：五島市・大日山）

★分布：北海道〜南西諸島　　　★大きさ ：メス６〜１０ミリ/オス６〜９ミリ
★親が見られる時期：４〜８月

日本の広い範囲で見られるコモリグモの仲間。林内の落ち葉の下などに
潜んでいるほか、林のまわりの草地などにも生息します。今回は、小さな
山地のキワで観察しました。

まず、上下の写真はメスです。暗褐色の体に、灰色がかった帯が特徴的
です。



そして、下がオスです。同じ場所で観察したのですが、私は別種かと思って
いました。オスは全体が黒っぽく、メスよりも白みの強い帯が通っています。



また、オスは一番前の脚一対（第一歩脚）の真ん中付近に白い毛が生え
ていて、歩いている時はこれがよく目立ちます。わかりやすい特徴でしょう。
ところで、名前の「ヒノマル」ですが、その名の由来にはまだ行きつけて
いません。なぜ、日の丸なのでしょうね。
(2019.6.15）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

参考資料　「ネイチャーガイド 日本のクモ 増補改訂版」 新海栄一　文一総合出版
　　　　　　　「フィールド図鑑　クモ」　新海栄一/高野伸二　東海大学出版会

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