腹部の形が独特
ヒシガタグモ属の一種　（ヒメグモ科）
Episinus

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(2016.2.26：笹岳）

★分布：不明　　　★大きさ ：５ミリほど　　★親が見られる時期：不明

冬の終わりに山で出会った奇妙な姿のクモ。腹部の一部が突起状に左
右に突き出ており、ホームベースのような形に見えます。
脚は前後にピーンと伸ばしていました。葉の表面に少し糸を張って体を
固定していたようです。



腹部の先端から頭部まで入れて５ミリぐらい。脚を伸ばして３センチ強と
いうサイズです。



ヒメグモ科のヒシガタグモ属のクモであることは間違いないと思いますが、
それ以上は手元の資料ではわかりません。図鑑に載っているヒシガタグ
モとは形がほぼ一致しますが、腹部の斑紋が違うように見えます。ムラク
モヒシガタグモとも、腹部の形が違っているように思います。
この仲間は、外見だけでは種類がはっきりわからないことも多いようです。



島内の別の山（七ツ岳）でも、だいぶ前にこの仲間を観察したことがあり
ますが、当時の写真がひどいもので、同じ種類かどうかもわかりません。
どっちにせよ、島内ではあまり目につかないクモのように思われます。
(2018.6.5）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

参考資料　「フィールド図鑑　クモ」　新海栄一/高野伸二　東海大学出版会
　　　　　　　「おどろきのクモの世界」　深海栄一/新海明　誠文堂新光社
　　　　　　　「クモ ハンドブック」 馬場友希/谷川明男　文一総合出版

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