海辺のハエトリグモ
イソハエトリ　（ハエトリグモ科）
Hakka himeshimensis (Don. & Str., 1906)

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(2019.3.20：五島市浜町・大浜海岸）

★分布：北海道〜沖縄　　　★大きさ ：メス９〜１０ミリ/オス７〜８ミリ　　
★親が見られる時期：おもに夏〜秋

日本全国の海岸で見られるハエトリグモ。磯や砂利浜などに生息し、福江
島でも各海岸でよく見かけます。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(2019.3.30：富江町・山崎海岸）

ハエトリグモとしては大型で、メスでは１０ミリほどにもなります。図鑑では
灰色ベースに暗色の斑紋があるような姿がよく載っていますが、変異が
かなりあるようです。私が福江島で見るものは黒っぽいものが多いと思い
ます。



磯の岩の上や、干上がった海藻の上などでよく見つかります。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(2019.3.30：五島市浜町・高崎公園）

ハエトリグモの仲間は似た種類も多いので、色合いが特徴的だったりしな
い限りは区別に迷うことがありますが、イソハエトリの場合は間違いなく
海岸にいるので、海辺でハエトリグモに出会ったならば、それはイソハエト
リであるとほぼ断定してよいでしょう。
(2019.4.10）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

参考資料　「フィールド図鑑　クモ」　新海栄一/高野伸二　東海大学出版会
　　　　　　 「ハエトリグモ ハンドブック」 須黒達巳　文一総合出版

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