秋に目立つ大型のクモ
ジョロウグモ　（コガネグモ科）
Nephila clavata

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(2007.10.17:鬼岳）

★分布：本州〜南西諸島　　★大きさ ：オス６〜10ミリ、メス20〜30ミリ
★出現期：９〜11月

夏頃からポツポツと姿を見せる大型のクモ。秋には大きく成長して
人家近くや林道などで大きさ２ｍにもなるような大きな網を張ります。
鬼岳まわりのサイクリングロードや林道などでは数え切れないほど
たくさんいて、歩いているとうっかり頭に網がかかってしまいます。



この発生には周期的なものもあるのかもしれません。というのは、
鬼岳の隣にある火ノ岳の林道では2005年9月には無数のジョロ
ウグモが見られたものの、一年後、2006年にはほとんど見られ
なかったのです。一時的に増えすぎると、エサが不足したりして
次の年は減り、また次の年は増える…というようなことが起こっ
ているのかも知れません。もちろん素人の推測ですが。

ジョロウグモの大きな巣ですが、大きなメスのそばを探すとしばし
ば小さなオスが２、３匹見つかります。また、自分では網を張らず
に他のクモの網で暮らしているイソウロウグモの仲間もよく見られ
るので、探してみると面白いでしょう。
(2007.8.10記）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

参考文献　「フィールド図鑑　クモ」　東海大学出版会


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