色彩変異が多い
ネコハエトリ　（ハエトリグモ科）
Carrhotus xanthogramma (LATREILLE, 1819)

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(2019.5.16：三井楽町・濱ノ畔）

★分布：日本全土　　　★大きさ ：７〜８ミリ　　★親が見られる時期：４〜８月

日本全国で見られる、大型のハエトリグモ。低木の葉の上などで見かけ
ます。写真の個体はメスで、赤褐色の腹部がよく目立っていました。しかし
模様や色彩にバリエーションがあり、多くの場合は腹部は褐色で模様が
入るようです。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(2019.5.16：同上）


この個体は葉の上で、イトトンボの一種を捕らえていました。かなり大きな
獲物と思いますが、平然としていました。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(2019.5.16：同上）

オスとメスでもだいぶ色彩が異なります。下の写真はオスで、頭胸部は黒
いことが多いと思います。メスほどには体色の変化はないようです。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(2014.4.21：五島市上大津町）

オスは一番前の脚一対が長めであるのも特徴ですが、この写真では残念
ながらわかりません。オス同士が出会うと激しく闘うといいますが、その時
は長い脚を使うのかな？と想像します。
(2019.6.15）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

参考資料　「ネイチャーガイド 日本のクモ 増補改訂版」 新海栄一　文一総合出版
　　　　　　　「フィールド図鑑　クモ」　新海栄一/高野伸二　東海大学出版会
　　　 　　　 「ハエトリグモ ハンドブック」 須黒達巳　文一総合出版

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