家の軒下でも
オニグモ　（コガネグモ科）
Araneus ventricosus

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(2006.8.6:鬼岳そば）

★分布：日本全土　　　　★大きさ ：オス15〜20ミリ、メス20〜30ミリ
★出現期：６〜10月

夕暮れになると、家の軒下や林の入り口などで網を張り始めます。きれい
な円形の大きな網を張ります。私の住んでいる東京でも、夏になると駅の
ホームでよく見られます。



これは夏の夜、クワガタの写真を撮るために林道を徘徊していて出会った
メスです。大きな網には、アブラゼミがかかっていました。



３センチを越える大きなオニグモでした。こんなに大きいものはあまり見た
記憶がありません。



このオニグモ、翌日の夜にもいたのですが、次に行った時にはセミがかか
った網だけ残していなくなっていました。ふつう、朝には網をたたんで葉の
陰などに隠れてしまうのですが、きっとそれまでの間に外敵にやられてしま
ったのでしょうか。あれだけ大きく成長したクモなのに、命を失う時は一瞬
なのですね。2日ほどのつきあいでちょっとなじみになったつもりでもいたの
で、いなくなってしまって寂しく思いました。
それにしても、夜にクモを襲うとすれば何でしょうか。昼であれば鳥や、クモ
を捕らえるハチなどが考えられるのですが、夜となると…コウモリ…？？？
案外、クワガタでも採りに来た人間かも？
(2007.8.10記）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

参考文献　「フィールド図鑑　クモ」　東海大学出版会


※一覧に戻る