ススキの上で
ヤハズハエトリ　（ハエトリグモ科）
Mendoza elongata

(2022.7.12：玉之浦町）

◆分布：日本全土　　　◆大きさ ：オス８〜９ミリ/メス９〜１１ミリ
◆親が見られる時期：春〜秋

日本全国に分布する、大型のハエトリグモ。
細長い体型で、ススキなどイネ科植物が多い草地でよく見られます。
写真の個体はオスで、独特の模様があります。また、オスは
いちばん前の二対の脚が長いのも特徴です。


(2022.7.12：玉之浦町）

腹部にある白い模様が矢筈（やはず）に似ていることからその名が
ついているようです。


(2022.7.12：玉之浦町）

下の個体はメスで、オスとは模様が全く異なります。


(2022.6.26：玉之浦町）

下のメス個体はなにか小さな獲物を捕らえていました。


(2022.9.20：旧福江市）

危険を感じると後ずさりをするのだとか。今度出会った時は注意して
観察してみようと思います。
(2023.3.3）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

参考資料　
「クモ ハンドブック」 馬場友希/谷川明男　文一総合出版　2015
「ハエトリグモ ハンドブック」 須黒達巳　文一総合出版　2017
「フィールド図鑑　クモ」　新海栄一/高野伸二　東海大学出版会　1984

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