普通にいると言うけれど
ヤミイロカニグモ　（カニグモ科）
Xysticus croceus

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(2013.6.3：七ツ岳）

★分布：日本全土　　　★大きさ ：オス６〜８ｍｍ、メス５〜７ｍｍ　　　　　
★見られる時期：４〜６月

初夏、七ツ岳の山頂の地表で見つけたカニグモの一種。カニグモ類と言
ってもわからない人が大半だと思うのですが、特徴としてはまず、網を張
らないクモです。そして、花の上や葉の上などにいて、足を広げて獲物を
待ち構えていることが多いです。

図鑑によれば、このヤミイロカニグモは日本全土で見られるそうで、「いち
ばんふつうに見られるカニグモ」とあります。私も何度か見たことがありま
すが、少なくとも福江ではこの時が初めてです。



これはオスで、全体的には黒っぽく、頭の方に赤みを帯びた部分があっ
たり、腹部には縞模様があったりと、けっこう複雑な体色をしています。
メスはまだ見たことがないのですが、オスに比べてかなり薄い色です。



長い足も印象的です。草の上でこの足をカッと広げ、獲物を待ち伏せす
るのでしょう。
(2014.5.2）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

参考文献　「フィールド図鑑　クモ」　東海大学出版会


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