強烈なナワバリ意識
コシアキトンボ （トンボ科）
Pseudothemis zonata

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　(2012.6.1：旧福江市小田）

★分布：本州〜沖縄　　　　　　★大きさ：４０〜４９ミリ　　　　★見られる時期：５〜１０月　　

福江では、ため池や田んぼの貯水池そばでよく見られるトンボのひとつです。
特徴はなんといっても体の中央付近にある白い帯です。この白い帯があるため、
腰の部分が空いているように見えるということで、コシアキという名があります。
ただし、羽化してしばらくはこの帯は黄色です。羽化から日がたち、成熟するに
つれて白くなります。



なわばり意識が非常に強いことでも知られ、ほかのオスが近くに来ると猛烈な
勢いで追い立てます。相手を追っ払うと、また同じ位置に来てとまることが
多いです。



手元の図鑑によれば、羽化したものは数匹から10匹ほどで群れをなして
飛び回るといいます。
東京の明治神宮の池の上を、１００匹以上の大群が飛んでいるのは
見たことがあるのですが…。福江ではまだその場面には出会っていません。
(2012.8.21記）

参考文献　「トンボのすべて」 トンボ出版
　　　　　　　「昆虫の図鑑　採集と標本の作り方」 南方新社
　　　　　 　 「ヤマケイポケットガイド　水辺の昆虫」 山と渓谷社
　　　　　　
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