エビや魚の隠れ家に
ザラカイメン（ザラカイメン科）
Callyspongia confoederata

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(2009.7.17：若松島・滝ヶ原：水深10ｍ）

★分布：本州以南、マレー群島、オーストラリア
★大きさ：直径５センチ、高さ１６センチ〜

五島の海底の岩場で普通に見かける種類です。上向きに穴を開いた筒状の体が
根元で連なっています。手元の図鑑「海辺の生きもの（山と渓谷社）」では
高さ１６センチとありますが、実際、それよりはずっと大きくなります。
30センチほどのものも珍しくありません。



黄色を帯びた褐色のもの、薄く緑がかったもの、紫がかったものなどが
見られますが、いずれも柔らかいパステル調の色合いです。

　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　(2006.8.14：福江沖・屋根尾島）

上に開いた穴はいくつかの小動物の格好の隠れ家です。イソカサゴという
小型の魚が入っていたり、ザラカイメンカクレエビなど小さなエビの仲間が
よく見つかります。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(2006.8.14：福江沖・屋根尾島：水深10ｍ）

同じ場所に林立していることもありますが、目につくのは不思議と１５〜４０センチほどに
成長したものばかりです。もっと小さい頃は、もしかしたら少々違う形でもしているので
しょうか。それとも見落としているだけでしょうか？
(2010.4.3記）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

参考文献：「海辺の生きもの」（山と渓谷社）
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