珍しい大柄なモズ
オオカラモズ　大唐百舌　（モズ科）
Lanius sphenocercus

(2020.1.19）

◆分布：日本列島では数少ない冬鳥、または旅鳥
◆全長：３１センチ　　　◆福江で見られる時期：･冬期にまれ

中国北部や朝鮮半島北部で繁殖し、中国南部で越冬するモズの仲間。
日本列島には数少ない冬鳥として、または旅鳥として飛来します。
体長３０センチほどと普通のモズより二まわりぐらい大きな体は、白黒と
淡いグレーの色合いです。


(2020.1.19）

福江島でも幾度かの記録があり、私は2020年の冬に初めてみることが
できました。2019年11月に、知人が発見した個体がそのまま滞在して
いるものと思われます。


(2020.1.19）

広い農耕地の一角に陣取っているこの個体。電線や木の上から獲物を
狙っています。ネズミ類のほか、小鳥や昆虫を捕らえて食べます。


(2020.1.19）

観察していると畑によく降りましたが、この日何を食べていたのかは
わからずじまいでした。


(2020.1.19）

観察中には、私からすぐ近くの電線に飛んできてとまったりもしました。
あまり警戒心がない鳥なのかなと思ったら、飛来して間もない頃は
けっこう神経質で、なかなか近づかせてくれなかったという話です。
滞在も数ヶ月となり、余裕が出てきたのでしょうか…。
（2020.2.11）

参考資料　
「日本の野鳥 識別図鑑」中野泰敬・叶内拓哉・永井凱巳　誠文堂新光社　2016
「山渓ハンディ図鑑　日本の野鳥」　叶内拓哉ほか　山と渓谷社 1998
「長﨑県の野鳥」 長﨑県野鳥の会　2014

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