ずんぐり体型と長いクチバシ
タシギ　田鷸　（シギ科）
Gallinago gallinago

(2019.4.12）

◆分布：日本では本州中部以南で旅鳥または冬鳥
◆全長：２６センチ（ハトぐらい）　　　
◆福江で見られる時期：･秋～春（旅鳥または冬鳥）

ややずんぐりした体型と、頭の長さの２倍を越えるほどの長いクチバシが
特徴のシギの仲間。ユーラシア大陸北部と北米大陸北部で繁殖し、ヨーロ
ッパ南部やアフリカ中部、南～東南アジア、北米大陸南部などに渡って
越冬します。アフリカ中南部や南米大陸では周年生息地が知られています。
日本列島では本州中部以南で春・秋の渡りの時期に飛来し、一部は越冬
します。福江島ではやはり春、秋に水田などの水辺で観察されています。

写真の個体は水田にいたもので、コンクリートの仕切り壁のところでじっと
していました。


(2019.4.12）

図鑑によると小さな群れでいることが多く、３０羽ほどで見られることも
あるというのですが、私自身は島内では単独でしか見たことがありません。
いても見逃しているのかもしれませんが…。


(2019.4.12）

毎年見ますが、私はこれまであまり接近できずにいます。水田にいるのを
見つけても、こちらに気付くと少しずつ遠ざかっていったり、畔の陰に入って
いってしまったり…という感じです。

ユーモラスな姿で好感を持っていますが、今ひとつつれない態度がまた
なんとも言えません（笑）。
2023年現在は国の絶滅危惧種ではなく、長崎県のレッドリストにも載って
いませんが、東京や兵庫県など一部の都道府県では絶滅危惧種に選定
されています。
（2019.8.16）

参考資料　
「日本の野鳥 識別図鑑」中野泰敬・叶内拓哉・永井凱巳　誠文堂新光社　2016
「山渓ハンディ図鑑　日本の野鳥」　叶内拓哉ほか　山と渓谷社 1998
「フィールドベスト図鑑　日本の野鳥」　小宮輝之　学研　2000
「長﨑県の野鳥」 長﨑県野鳥の会　2014
「日本のレッドデータ検索システム（HP)」 2019.8.16確認
　
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